2026.02.04
採用サイトは「良ければ良いほどいい」わけではない
目次
第一印象と実態のズレが生む採用ミスマッチ
採用活動において、ウェブサイトやSNSは求職者が企業を知る最初の入口になることがほとんどです。
一方で、26〜28卒予定の大学生・大学院生300人を対象とし、2025年12月に実施された調査では「第一印象で企業を“なし”と感じた理由」として「SNSやサイトの印象が、実際と違った」と回答した学生が51名いたという結果も報告されています。
これは、単に「デザインが悪いから離脱される」という話ではありません。
“良すぎるサイト”もまた、採用においてリスクになり得るという点を示しています。
第一印象が強すぎる時代の採用
Z世代を中心とした若年層の就職活動では、
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企業説明会
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面談
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インターン
の前に、必ずと言っていいほどウェブサイトやSNSをチェックされます。
その段階で、
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なんとなく合わなさそう
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想像と違いそう
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無理をしている感じがする
と感じられてしまうと、その時点で「なし」と判断され、選考に進まないケースも少なくありません。
「サイトの印象が実際と違った」とはどういうことか
調査結果にある「SNSやサイトの印象が実際と違った」という回答は、主に次のようなズレを指していると考えられます。
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サイトは洗練されているが、実際の職場はかなりアナログ
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風通しの良さを強調しているが、上下関係が厳しい
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若く自由な雰囲気を出しているが、実態は保守的
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キラキラした表現が多く、リアリティを感じない
つまり、デザインや表現そのものが問題なのではなく、「期待値を上げすぎてしまったこと」が問題なのです。
採用サイトは「盛る」ためのものではない
採用サイトというと、
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魅力的に見せる
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競合より良く見せる
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マイナス要素を隠す
といった発想になりがちです。
しかし現在の採用環境では、過度に作り込まれたイメージは、かえって不信感につながることがあります。
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本当はどんな会社なのか分からない
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実態を隠しているように見える
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入社後のギャップが大きそう
こうした印象を与えてしまうと、結果的に「なし」という判断につながります。
悪すぎるサイトも、もちろんリスクになる
一方で、
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デザインが古い
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情報が整理されていない
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スマホで見づらい
といった状態の採用サイトは、
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採用に力を入れていない
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社内体制が整っていなさそう
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将来性が不安
といった印象を与えてしまいます。
つまり、「良すぎてもダメ」「悪すぎてもダメ」という、非常にバランスが重要な領域が採用サイトなのです。
採用サイトで本当に重要なのは「正確さ」
採用におけるウェブサイトの役割は、企業を美化することではありません。
重要なのは、
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実態に近い雰囲気が伝わること
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働くイメージが現実的に想像できること
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良い点も、課題も含めて納得感があること
です。
これは結果的に、
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ミスマッチの防止
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早期離職の抑制
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面接時の認識ズレ軽減
にもつながります。
デザインとは「嘘をつかないための設計」
ここで言うデザインとは、派手なビジュアルを作ることではありません。
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情報の取捨選択
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トーンの整理
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写真・言葉・構成の整合性
こうした設計を通して、企業の実像を分かりやすく伝えることがデザインの役割です。
背伸びをしすぎず、かといって雑にもならない。
この「ちょうどよさ」を見つけることが、採用サイトでは最も重要になります。
まとめ:採用サイトは“期待値調整”の場
調査結果が示しているのは、学生が企業を見る目がシビアになっている、という事実です。
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第一印象で判断される
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その印象が実態と違うと「なし」になる
だからこそ、採用サイトは「良く見せるためのツール」ではなく「正しく伝えるためのツール」であるべきです。
株式会社GROWでは、デザインの見栄えだけでなく、企業の実態・文化・規模感に合った採用サイト設計を重視しています。
「今のサイト、よくも悪くも実態とズレているかもしれない」そう感じたタイミングこそ、見直しの適切な時期かもしれません。